2002年04月12日(金)

「あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい」(マタイ5:38)


 これはどういう意味なのだろうか。
よく誤解されて使われる。ロシア作家
トルストイもまた、誤解していた。
彼は盗まれてもどんなに傷つけられて
も無抵抗であるべきだと言った。
彼の考えによれば、悪者はすぐに恥じ
て、悔い、自分の道を正しくするだろ
うと言うのだ。しかし、彼の理解は誤
っている。社会はそのようには動いて
いない。警察による抑制力が無ければ
、悪人はのさばり、完全に善良な市民
を圧倒してしまうだろう。それでは、
イエスが言われたのはどういう意味だ
ったのか。それは、私達に自分の思い
に支配されてはならない。
自我の思うままに駆られてはならない
、主の原則、与え、赦すという原則に
従うべきことを言われている。
私達のうちにおられる御霊の力によっ
て正しく反応し行動する事が出来る。
すぐに相手を攻撃し打ち負かしたい
自我の命ずるままに従ってはならな
いのだ。