2009年07月14日(火)

「恐れるな。虫けらのヤコブ、イスラエルの人々。わたしはあなたを助ける」イザヤ41:14



ヤコブは能力があり且つ非常に狡猾であった。父親を欺いて、兄エサウの長子の権利を奪い取った。それを知ったエサウは激怒。ヤコブは身の危険を感じ、追われるように家を出た。

叔父ラバンの家に寄宿する事になるが、ラバンもまた狡猾で、娘の結婚に際してヤコブを欺く。ラバンに騙されるヤコブ、かつて父親を騙した刈り取りが来た。
20年の歳月、辛い苦しい労働に明け暮れる。

しかし尚もヤコブは、巧妙な方法で家畜をどんどん増やし、ラバンの財産を自分のものにして行く。どこまでも悪賢い知恵のあるヤコブだ。

こんなヤコブであったが、神は大いなる祝福にあずからせるために、徹底的にヤコブを砕かれた。時が来て、神から帰郷を告げられ、ラバンの家を出た。

兄エサウが400人を引き連れて向かっていると聞き、恐怖におののく。自分への復讐、仕返しに違いないと。ヤボクの渡しで、ヤコブ一人残った時、御使いが来て格闘した。

そして、ヤコブのもものつがいが打たれ、はずされた。今や、もうヤコブは無力。自力で、どうにも出来ず、もしエサウが攻めて来るなら、殺されるしかない。ヤコブは全面的に砕かれて、神に拠りすがり祝福を受けた。

エサウはヤコブを見て、彼を抱き口づけして迎えた。神の前に虫けらとされ、ヤコブは砕かれたが、その時、自分で方策を練るのではなく、今度は、神が全責任を取って下さった。そこには大きな安堵と満ち足りた平安があった。
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恐れや不安の度に、自分で何とかしようとする。いつまでも不安だ。恐れるなと言われる神様から来る平安だけが本当に私達を強くする。安心していよう。