2009年10月13日(火)

「彼がペニエルを通り過ぎたころ・・彼はそのもものためにびっこをひいていた」創世記32:31



ヤコブは、兄と父を欺いて、欲しいものを自分のものにする、ずる賢い人物であった。しかし、神は、自我の強いヤコブを愛しておられた。その自己中心を砕くために、神はヤコブを握り、訓練された。ヤコブをご存じである神は、更に狡猾な叔父ラバンのもとにヤコブを置かれた。

私たちの目の前に送られて来る対人関係は、主のご計画だ。対人関係を通して、私たちの頑なな部分が砕かれる。兄を欺いたヤコブは、ラバンに欺かれる事になる。
ラケルとの結婚のために7年働いたが、レアを与えられ、更に7年働く事になる。辛い厳しい日々であった。

ラバンのもとで多くの痛い訓練を受ける。やがて神の時が来て、故郷を帰るよう示される。神が定められたなら、ラバンも止める事が出来ない。兄の怒りを恐れて足がすくみ、恐怖で震えた。殺されるかも知れない。ヤボクの渡しで神の取り扱いを受ける。夜明けまで御使いと格闘し、もものつがいをはずされた。

一番力のあるその所を砕かれた。もう自力では歩けず、杖にすがってしか歩けない。つまり、神に頼らなければ、一歩も歩めない。肉の知恵と力を駆使して生きて来たヤコブが、神無くして一歩も進めないようにされた。神の恵みによって生きる者に。
今、私たちも神の取り扱いの中なら、大きな祝福に入れられる。
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自分の知恵や策を労し格闘して行くなら、いつまでたっても神様を知ることは出来ない。自分で自分を守ることをやめ、神様しか頼るものがないと知れるのが幸いだ。もう何者をも恐れる必要はなくなる。