2010年06月12日(土)

「このイエスの御名が、その御名を信じる信仰のゆえに、あなたがたがいま見ており知っているこの人を強くしたのです」使徒3:16

宮の門に、「生まれつき足のきかない男が運ばれて来た」。祈りの時間に、宮に
来る人々に、施しを求めるために、人々の助けを借りて、門に置いてもらってい
た。

人からの施しが生きる糧であり、恵んで貰って生活をしていた。来る日も、来る
日も、物乞いの日々は、彼にとってどんなものであったろう。そこで、ペテロと
ヨハネに出会った。「私たちを見なさい」の言葉に、何かもらえると思い、注視
した。

すると「イエス・キリストの名によって歩きなさい」との言葉を受けた。彼らに
助けられて立ち上がると、たちまち彼の足とくるぶしが強くなり、まっすぐに立
ち、歩き出した。足に力がなく、一度も歩いた事が無かった彼に、御名を信じる
信仰のゆえに、奇跡が起きた。

彼は生まれつき足がきかなかった。彼は足であったが、私たちはどうだろう。心
がなえているだろうか。愛することができない。憎んでしまう。妬んでしまう。
すぐ怒りに負けてしまう。

あれやこれや、思い当たる事があるかも知れない。自分でどうする事もできない
無力を感じているだろうか。惨めな状態なら、それこそみわざを見る時だ。

人にはできないが、神にはできる。主だけが、あなたの心を変える事ができる。
彼は自分を明け渡して、主にすがり癒された。差し出されている御手に、すがり、
委ねよう。

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自分の内の萎えた部分、どうしてもどうにもならない部分、しかし、主が語りか
けて下さる御言葉に従う時、上からの力が与えられる。奇跡を見る。自分にはで
きない。しかし、主にはできる。御声に耳を澄まし、示しに一歩従おう。