2014年07月13日(日) 「神よ。私の祈りを耳に入れ、私の切なる願いから、身を隠さない でください」詩篇55:1
「神よ。私の祈りを耳に入れ、私の切なる願いから、身を隠さない でください」詩篇55:1
ここ詩編55篇で、著者は、仲の良かった友から裏切られ、胸も張 り裂けんばかりに苦しんでいる。苦しみも喜びも共にして来た同輩 である、親友が自分を攻撃して来る。それも最も恐ろしい敵となっ て立ち向かって来る。いかばかりの悩み、苦しみ、恐怖だろう。 「私の心は、内にもだえ、死の恐怖が、私を襲っている。恐れとお ののきが私に臨み、戦慄が私を包んだ」とあるがままの、おびえた 心の状態をそのまま告げている。荒野へ逃げたいと言っている。そ の荒野こそが私の逃れ場と。いつも試練から逃げるなと学んでいる。 しかし、逃げたいと率直に主に告げている。自分で何とかしようと せずに、まず主にあるがままの心をことごとく吐き出し、告げる事 が大切だ。その率直な祈りに主は答えて下さる。私たちも、不安、 恐れ、思い煩い、何もかもありのまま、主の前に吐き出す事が、ど うしても必要だ。 主はそれらを受け止めて下さる。「私が、神に呼ばわると、主は私 を救ってくださった」著者は、主に受け止められ、救われた。「夕、 朝、真昼、私は嘆き、うめく」通りに、ことごとく吐き出す時に 「主は私の声を聞いてくださる」祈りが聞かれているという、確信 を得た。 主の救いを経験し、はっきり主との交わりを得た著者は「重荷を主 にゆだねよ。主は心配していて下さるから」と確信持って言えた。 著者のように「私は苦しんで、心にうめき、泣きわめいています」 と、そのままの気持を告げて行こう。 ・・・・・・・・・・・ まず主ご自身に、ありのままの気持ちも感情も率直に告げて行く時 に、心が変えられ、落ち着いて、御心を行って行ける。「逃げた い」と率直に祈るからこそ、逃げないで受け止めることができる。