2017年08月13日(日)

「信仰によって、アブラハムは、相続財産として受け取るべき地に 出て行けとの召しを受けたとき、これに従い、どこに行くのかを知 らないで、出て行き」ヘブル11:8



アブラムは年老いた父テラと、甥のロトを連れ、妻と共にウルを出
る。カランという町に住み着くが、父のテラは、そこで亡くなった。
するとその後、主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷、
父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい」と。アブラムに、
神の御声が臨んだ。

75歳だった。「信仰によって」、アブラハムは、受け継ぐべき地
に出て行けとの召しを受けた時、行く先を知らないで出て行った。
信仰によって、行き先のわからない旅に出たのであった。それはア
ブラムの信仰だった。
ウルを出る時に、長い間に培われた人間関係も、慣れ親しんだ環境
も捨てて、出発した。安心できて、居心地の良い居場所を出た。そ
してカランに住み着いた。

だがそこにとどまらず、更に先に行くように告げられた。ちょっと
は休みたい、とどまりたいと思ったかも知れない。しかし神の御声
に従った。私たちにも、主は、今の場所を出て、新しい場所に一歩
踏み出すように、言っておられるだろうか。御声が来たなら、従お
う。先は見えないので、不安も恐れもあるかも知れない。

しかし神の御声には、ためらわずに従うことが大切だ。「そうすれ
ば、あなたを祝福し、あなたの名を大いなる者とする」そこには大
きな祝福が備えられている。従う時に初めて、神の御言葉の確かさ、
神の真実を経験して行く。神の愛を知って行く。

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主は時に、みこころにより、新しい地に進めと言われる。新しい事
をせよと。それは信仰的にも新しい領域だ。恐れと不安があるし、
勇気が要る。しかし一歩踏み出す時に、主の山の上に備えありで、
豊かな備えを経験し、そして信仰の成長へと導かれる。