2019年07月13日(土)

「ヤコブは眠りからさめて『まことに主がこの所におられるのに、 私はそれを知らなかった』と言った」創世記28:16


父と兄を欺いたヤコブは、激怒した兄エサウの殺意に、家におれず、
遠く伯父のもとへ。一人で家を出て野山を旅した。歩き続けて日が
沈み、野宿する事に。冷たい石ころを枕にし横になった。惨めさ、
親を離れた孤独感、寂しさ、兄が追って来るのではとの恐れ、これ
から先の大きな不安にさいなまれた事だろう。

ヘトヘトで、うとうとし、夢を見た。はしごが天と地の間に立てら
れ、御使いが上り下りしていた。そして、主がヤコブのかたわらに
立って言われた。「この地を、あなたとあなたの子孫に与える。子
孫は地のちりのように多くなり・・」「わたしはあなたと共にあり、
どこに行ってもあなたを守り、この地に連れ戻そう」と。

ヤコブの悪事を責める事もされず、又、条件のいっさい無い、主の
一方的な祝福だ。何という主の恵みだろう。孤独で寂しいヤコブと
共にいると。危害からも守り、これからどうなるのか不安と思い煩
いに対して、故郷に連れ戻すとの約束が与えられた。どこまでも恵
み深い。「約束を成し遂げるまで決してあなたを捨てない」と。

ヤコブは、まさにどん底にあった。誰にも頼れず、荒涼とした野に
一人ぼっち、孤独、不安と恐れ、思い煩い、何の希望も持てなかっ
た。そこで初めて主に出会った。主がこの所におられるのに、それ
を知らなかったと。私たちも、どん底、行き詰まりは苦しいが、し
かしそこで主に出会える。大きな祝福が備えられている。どん底の
中で、まことに主がこの所におられると、かたわらにおられる主を
知る。

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家を出て、逃亡したヤコブは、孤独の中で初めて主に出会う。この
地に連れ戻す、捨てないと。ヤコブが神に愛されたのは、彼の行な
いによるのでなく、一方的な選びの計画によるものであった。ヤコ
ブの神は、私たちの神であり、どうなろうと共にいて愛していて下
さる。