2020年06月12日(金)

「『立ってこの場所から出て行きなさい。主がこの町を滅ぼそうとしておられるから』しかし、彼の婿たちは、それは冗談のように思われた」創世記19:14




ソドムの町は宗教的堕落、不道徳、不品行、混乱、と極めて罪深く、
主から滅ぼされようとしていた。その前に主は、ロトに二人の御使
いを送り、家族を連れ出すよう言われた。一刻を争う、差し迫った
危急の状況だ。そこでロトは娘婿たちにその事を伝えるが、信じる
どころか、何と、彼らはそれを冗談だと思った。

彼らは普段のロトの生活や価値観を見ていた。世からの賞賛を、世
の栄誉を手にし、世を享受していて、突然、そのロトに、世が滅び
ると言われても「何を冗談を」としか思えなかった。そしてその婿
たちを目にして、ロト自身すら、逃げる事を「ためらった」のだ。
財産はどうなる?今まで築き上げた名誉、地位は?世への強い執着
心で踏み出せない。

もう間に合わないと、御使いが、彼と彼の妻と二人の娘の手をつか
んで連れ出した。主の彼らに対するあわれみだった。「命がけで逃
げよ。後ろを振り返るな」と。しかしロトの妻は途中で、後ろを振
り返ったのだ。その結果、塩の柱になってしまった。この世への執
着が、未練が、断ち切れなかった。そして二人の娘はソドムの深い
罪の影響を受けていて、父親と近親相姦の罪を犯した。

ロトは堕落した地でも「自分さえしっかりしていたら大丈夫」と思
ったろう。しかし少しづつ〃影響を受けて、命取りになってしまっ
た。悪魔は少しづつ〃巧妙に世に引き込む。決して大丈夫ではない
事をわきまえ、自らの弱さを認め、主に拠りすがり、絶えず祈って
いよう。その時に守られる。
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ロトと同じように楽な方へとなびいて行く者だ。後ろを見てはぐず
ぐずせず、ただ主のあわれみに拠りすがって、ひたすら逃げよう。
後へ戻るなと主は言われる。