2020年08月13日(木) 「サウルもヨナタンも、愛される、りっぱな人だった。生きている ときにも、死ぬときにも離れることなく、わしよりも速く、雄獅子 よりも強かった」Uサムエル1:23
「サウルもヨナタンも、愛される、りっぱな人だった。生きている ときにも、死ぬときにも離れることなく、わしよりも速く、雄獅子 よりも強かった」Uサムエル1:23
人を赦せない経験をした事があるだろうか。傷つけられた相手に、 怒りと憎しみで、四六時中がんじがらめだ。赦せない相手がいるな ら、どんなに楽しい時も、ふと心に影を落とす。放免される事がな い。心がずっと囚われ、牢獄の中だ。 しかしダビデはどうだったのだろう。サウル王に殺意を抱かれ絶え ず付け回された。サウルに対して、何も悪い事をしていない。むし ろ良い部下で、忠実に仕えているのに、ずっと標的にされた。本気 で殺害のために狙われ、2度も槍を投げつけられ、突き刺されそう になった。 一国の王であり、いつでも軍隊を招集できる相手だ。野山を逃げ回 り、常に死と隣り合わせで、不安と恐怖はどれほどだったろう。サ ウルを討つ好機があったにかかわらず、神に選ばれ、油注がれた王 に手を下す事などできないと、しなかった。 妬みゆえに、命を狙われるという理不尽な攻撃に会ったが、神がサ ウルに油を注ぎ、王としてを選ばれた、そこに立った。ダビデの信 仰だ。そこに堅く立って動かなかった。サウルについては、主が判 断され、裁かれるなら主のなさる事だと。 ダビデは信仰に立っていた。サウルの死を悼んでいる。どうしてそ んな心持ちでおれたのか。ダビデは、主に自分自身も何もかも委ね きっていた。すべての信頼を主に寄せていた。 恐怖、嘆き、怒り、苦しみ、悲しみ、あらゆる思い、感情を主に持 って行った。主と交わり、受け止めて頂いたので、心がガードされ た。ここが秘訣だ。ダビデにならい、主に引き受けて頂こう。どん な中であろうと、心が守られる。 ・・・・・・・・・・・ ダビデは主を畏れていた。それゆえ油注がれた方に手は出せないと 言った。ダビデのようい、傷ついた心も、怒りも恨みも、主のもと に持って行こう。ことごとく聞いて頂こう。明け渡せるよう祈ろう。 その時、苦しみから守られる。