2022年02月10日(木)

「パウロは・・『自分の足で、まっすぐに立ちなさい』と言った。 すると彼は飛び上がって、歩き出した」使徒14:10



ルステラでのこと、生まれながらの足なえの男性がいた。彼は生ま
れて一度も歩いた事がなかった。パウロが御言葉を語る時に、彼が
丁度そこに座っていて、パウロが語る言葉にじっと耳を傾けてい
た。
彼は生まれてこの方、自分の足に関しては、どうする事もできなか
った。歩く事は不可能だったし、全く望みの無い、無力の状態だっ
た。

その時、パウロが彼に大声で「自分の足で、まっすぐに立ちなさ
い」
と言った。彼は、一度も立った事も無かった。しかしそのパウロの
言葉に救いを求め、全身ですがりついた。無力だったからこそ、望
みを置けた。自分で歩けたなら、歩いている。彼にはこの言葉がす
べてだった。その言葉に心底すがった。

そこに信仰が働き、神の力が臨んだ。生まれて一度も歩いた事のな
い彼が、飛び上がった。そして歩き出した。驚くべき奇跡が起き
た。
彼は何をしたのだろう。自力で歩く事は不可能だった。歩く力は無
かった。彼は自分で歩こうとしたのではなく、パウロの言葉に従
い、
言われる通りにしたのだった。すると歩く事ができた。

もし、信じなければ、はなから立ち上がろうとしなかったろう。そ
んな事出来るはずがないと。私たちも同様だ。自分で聖くなる事は
出来ないし、隣人愛も無理だ。しかし主の御声にじっと耳を傾け、
主が示しに一つ一つと従って行く時に、御霊の力が臨んで、成し遂
げられて行く。私たちは変えられて行く。
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自分の力の足らなさを嘆くだけでなく、弱さを正しく認めて変わり
たいと全能の主にすがろう。主の御霊が臨むとき、私たちは変われ
る。意思をむけ、主により成長を遂げていこう。