2022年12月13日(火)

「あなたの女主人のもとに帰りなさい。そして、彼女のもとで身を 低くしなさい」創世記16:9



サライが不妊のため、代わりにアブラムの子をみごもった奴隷ハガ
ルは、高慢になり、サライを見下すようになった。するとハガルは
怒ったサライにいじめられ、逃げた。主の使いは、荒野でハガルを
見つけ問うた。「あなたはどこから来て、どこへ行くのか」と。ハ
ガルは、自分は何者で、自分の立場は何なのか。自分は何をすべき
なのか。本来の自分をしっかり見定める必要があった。

主の使いは、「サライの女奴隷ハガル」と呼びかけ、まず「サライ
の奴隷」である立場を明確にした。どこから間違ったのか。みごも
って、女主人を見下げるようになった、自分の分をわきまえない高
ぶり、横柄さ、それらを悔い改めなければならず、自らの立場を、
はっきり知る必要があった。それを受け入れ、へりくだる事を求め
られた。

このままでは、自分もお腹の赤ん坊も滅んでしまう。「あなたの女
主人のもとへ帰り、そして、彼女のもとで身を低くするように」
と。そうすれば「あなたの子孫は、わたしが大いにふやすので、数
えきれないほどになる」と、大いなる祝福が約束された。ハガルは
心砕かれ、サライのもとへ、本来の自分のいるべき場所へ戻った。

私達はどうだろう。自分の思うようにしたい。束縛は嫌で、好きな
ようにしたい。しかしそれは肉による事だ。そうでなく本来の場所
に、主の御心の場にいるなら、そこで必ず祝福される。そこから逃
げても祝福を失うばかりだ。与えられた場で、へりくだって主を見
上げ、御心を行なって行く時、必ず実を結ばせて下さる。
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主はハガルの苦しみをわかってくださったように、思うようになら
ない状況を知ってくださっている。冷静に自分の現状が見られるよ
う祈ろう。主を見上げ、今するべきことをしていこう。