2025年01月13日(月)

「主はヤコブに仰せられた。『あなたが生まれた、あなたの先祖の 国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる』」創世記31:3



ヤコブは父と兄をだまし、祝福を奪い取り、兄の激しい怒りに家に
おれず、遠く伯父のもとに向かった。孤独と寂しさの中で野宿して
いた時、主が、そばに立たれ「あなたと共にいて、どこに行っても
あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう」と約束された。

だがその約束の成就に、1年2年でなく、20年もの歳月を要した。気
が遠くなる歳月だ。私たちは、「待つ事」が難しく、大変苦手だ。
しかし、主は、即、ではなく、地道に長い時間をかけながら、私た
ちを導かれる。今の時間は、練られきよめられ、造り変えられる途
上にあり、1日も決して無駄な日は無い。

ヤコブにとっても厳しく苦しい辛い訓練の日々であった。「神の時」
は必ず到来する。時は満ちる。約束が、成就して行く時には、見て
いると兆候があり、状況が少しづつ変化して行く。ヤコブの周囲の
状況も変わって行った。ラバンの息子たちが、ヤコブが父の物を、
みな盗んだとの言い方をする。ラバンの態度も以前のようでなくな
った。好意的でなくなり、このままなら争いが生じ、問題が起きそ
うだ。

ヤコブへの態度、対応が違って来て、微妙な空気を感じ取る。そん
な状況の中、はっきりと主の御声が臨んだ。「あなたの先祖の国へ
帰りなさい」「さあ立ってこの土地を出て、あなたの生まれた国へ
帰りなさい」。約束の時が来た。私たちも、状況の変化を見落とさ
ないでいよう。そして、明確な主の御言葉が臨む時、行動を起こす
べき時だ。今、主からの示しがあるだろうか。
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小さな事でも、何ごとか起これば、対処を探りたく自分の思いでい
っぱいになる。主がこの背後におられ動かしておられる事をいつも
覚えていたい。主の御心と時を悟れるよう祈りたい。