2007年06月12日(火)

「これを私から去らせてくださるようにと、三度も主に願いました」Uコリント12:8

パウロは真剣に、切なる願いをささげ
たが、願ったようには聞かれなかった。
肉体のとげは取り去られず、病気は癒
されなかった。それが答えであった。
神は私達が願うところを遙かに超えて、
良きものを与えて下さる。パウロには
医者ルカを同行させて下さり、テモテ
やテトスの助っ人を与えられた。キリ
ストの臨在で弱さをおおうと約束され
た。私達も同様だ。願ったものが与え
られないから、祈りが聞かれていない
のではない。違う形で豊かに答えて下
さるのだ。私達は色々な事で不安にな
り、思い煩う。健康の事、経済的な事、
親や子供の事、対人関係、仕事・・
様々な状況が次から次へと起きて来る。
そして祈るが、なかなか答えられない
と思う。つまり、心配事が無くならな
いのだ。幾ら祈っても状況が変わらな
い。しかし、神の答えは、その状況の
まっただ中で、平安を与えて下さる事
だ。ある時は状況を変えられる。しか
し、しばしば「状況」はそのままで「心」
を変えて平安にして下さる。「主の平安」
を下さる。この平安がある時、どんな
状況の中でも生きて行ける。この平
安こそどんな場合でも祈りの素晴らし
い答えだ。
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苦しみや不安の中にいると、それが取り
去られるたい。とにかく状況を変えよう
と必死にもがく。が、何も変わらないの
で失望する。しかし、確かに祈ると同じ
状況の中で「心」が変えられている事に気づく。