2024年12月03日(火) 「ハンナの心は痛んでいた。彼女は主に祈って、激しく泣いた」 Tサムエル1:10
「ハンナの心は痛んでいた。彼女は主に祈って、激しく泣いた」 Tサムエル1:10
当時、士師の時代で、その霊的状態は、暗黒だった。人々は堕落し、 偶像に走り、主の目に悪を行ない、皆が、自分に正しいと見える事 を行なっていた。そんな霊的暗闇の中で、主は、新たな霊的指導者 を起こそうとされた。そのために協力者が必要であり、主はハンナ を見込まれた。ハンナの胎を閉じる事により、彼女の切なる祈りを、 引き出そうとされた。 ハンナは苦境の中にいた。不妊であり、当時、不妊は、神に祝福さ れていないとの迷信があり、周囲の白い目が辛い。もう一人の妻ペ ニンナは、ハンナが夫から愛されている事に、ひどく嫉妬していた。 そのためハンナをいじめ、攻撃していた。ハンナにも、子どもを持 つペニンナに対する、様々な思いがあったろう。 夫にも、ハンナのデリケイトな気持ちは理解されず、孤独な辛い中 にいた。ハンナは、厳しい苦悩により、主のもとに追い込まれた。 「ハンナは立ち上がった」とあり、決意して祈りのために立ち上が った。御前で激しく泣き、嘆き、怒り、痛み、悲しみを何もかも吐 き出した。切なる祈りの中で、「その子を一生あなたにおささげし ます」と、献げる決心へと導かれた。 ハンナは祈り終えた時、すっきりし平安になった。帰宅して食事を した。もう以前の顔ではなかった。私たちも経験する。心を注ぎ出 し祈ることで、状況が変わる前に、まず自分の内側が変えられる。 御父に自分をゆだねるので、状況は同じでも、心が落ち着き、平安 が与えられる。そしてハンナの祈りは見事に答えられ、サムエルが 産み出された。霊的指導者として立てられ、用いられて行った。 ------------- 切なる悲しみを祈り、主に委ねられたとき、悲しみが取り去られる ばかりか、御心にかなった新たな決心が与えられた。悲しみが新し い希望へと変えられて行く。なんと感謝なことだろう。