2009年11月11日(水)

「カインのようであってはいけません・・なぜ兄弟を殺したのでしょう。自分の行いは悪く、兄弟の行いは正しかったからです」Tヨハネ3:12



カインとアベルがそれぞれ地の作物、羊の初子を持って来た。アベルの献げ物は受け入れられ、カインの献げ物は受け入れられなかった。神が目を留められなかった事に、カインは激しく怒った。それは、カインの心の状態に問題があった。

受け入れられなかったという事は、何か自分の側に問題があるわけで、神に伺って、正しく献げ直せば良かった。もし、神をお喜ばせしたいなら、そうしたはずだ。しかし、そういう事もなく、激しい憤りに支配を許してしまった。

アベルだけが受け入れられた事への、激しい妬みからだ。妬みは、誰にでも巣くう根深い罪だ。そのままにしておいてはならない。妬みは憎しみへと進み、憎悪を増幅させて行くと殺人へと発展する。

相手がいなければいいと、心の中で相手を抹殺する。ダビデを妬んだサウル、主を妬んだ祭司長、パリサイ人たちしかりだ。心の奥の妬みは、主の前に悔い改めよう。主は赦して下さり、解放される。

カインはアベルを殺害した。憐れみの主は、「弟アベルはどこにいるのか」と御声をかけ、悔い改めの機会を与えられた。しかし「知りません」と心頑なにし、
しらばっくれた。その罪の結果を聞き、「私のとがは、大きすぎてにないきれない」と言った。

尚も、神の憐れみは尽きる事なく、カインを愛しておられた主は、彼が殺される事のないよう、一つのしるしを下さった。罪は悲惨だ。主の血潮のもとへ行く時、慈しみとご愛に包まれる。
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妬みの苦い思いが来る時、相手を見ないで、妬む自分の心の内を見てみよう。そして素直な思いを主に告げよう。次々と襲ってくる罪から守られる。罪を犯しても赦して下さる主から離れてはいけない。