2011年04月11日(月)

「その人と格闘しているうちに、ヤコブのもものつがいがはずれた」創世記32:25


ヤコブは、兄と父をだまして、欲しいものを手に入れる、非常にずる賢い人物であった。しかし、神は、自我の強いヤコブを愛しておられた。その強い自己中心を砕くために、神はヤコブを訓練された。神はヤコブのすべてをご存じであり、更に狡猾な叔父ラバンのもとにヤコブを置かれた。

私たちの目の前の対人関係は、すべて完全な主のご計画だ。対人関係を通して、私たちを砕かれる。別の環境に逃げたとしても、同じことで有り、又、そこで、似たような相手に出会う。兄をだましたヤコブは、ラバンにだまされる。ラケルのために7年働いたが、レアを与えられ、更に7年働く事になる。辛い厳しい歳
月であり、刈り取りであった。

ラバンのもとで辛い訓練を受ける。やがて神の時が来て、帰郷するよう示される。神のご計画はラバンさえも阻止できない。兄エサウの怒りを恐れて足がすくみ、恐怖で震えた。皆殺しになるかも知れない。一人残ったヤボクの渡しで、夜明けまで御使いと格闘し、もものつがいをはずされた。一番の急所だ。強烈な自我が
砕かれた。もう自力では歩けず杖にすがった。神に頼らなければ一歩も歩めない。

砕かれたヤコブは、全く変えられた。末尾で怯えていたヤコブが、先頭きって兄に会いに進んだ。兄はすでにヤコブを赦していた。一番強い自我のあり所を、主は取り扱って下さる。その時、何もかもが変えられる。
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前に置かれた人を通して自分が変えられなければならない。受け入れられない人を受け入られるようにか、またへりくだり優しく出来るようにか。神様が砕き学ばせたい所はどこだろう。神様により私達は変われる。