2011年07月12日(火)

「しかし、彼らが自分たちの間で自分を量ったり、比較したりしているのは、知恵のないことなのです」Uコリント10:12


ある男性は仕事で業績を上げていた。早朝出勤、深夜帰宅で、人一倍働いた。厳しい営業の世界を生き抜き、自分には人より能力があり、仕事に必要な決断力、判断力があると自負し、自信があった。しかし、根本的に、人との比較の上に成り立っているため、自分より成績を上げる人が現れるや、優越感は途端に劣等感に変わった。自分がだめに思え、ひどく落ち込んだ。

そして、いつもこの優越感と劣等感の間をグルグル回っていた。自分が優位に立つと、自分を誇り、人を見下げ、人が優位に立つと、妬みや競争心が心に渦巻いた。心の中は醜さでドロドロであった。しかし、自分は全く同じ自分だ。何も変わらない。だのに、目の前の人によって、自分が上がったり下がったりする。よく考えれば、おかしな話だ。

この優越感と劣等感はなぜ起きるのか。御言葉は人との比較から来ると言う。自分の価値を人との比較で量るところから生じる。常に心が揺れ動く。平安が無い。優越感に浸りたいのは、劣等感があるからだ。劣等感は苦しい。だのに、なぜそこをグルグルするのか。それは、結局、神ではなく、自分を見続けているからだ。目を神に上げないなら、一生自分と横を見る事になる。目を上に向けて、自分をあるがまま受け入れて下さっている主に、あるがままの状態を打ち明けて行こう。導いて下さる。
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人が量る評価を気にすると自分で自分を裁き、無駄に傷ついていく。人の目より神様が見ていて下さる自分を信じ、今の自分を受け入れ自信を持って歩んでいこう。あるがままを受け入れて下さる神様に感謝だ。