2012年04月11日(水)

「主の使いは彼女に言った。『あなたの女主人のもとに帰りなさい。そし て、彼女のもとで身を低くしなさい』」創世記16:9


アブラムに子供ができず、妻サライの申し出により、アブラムは女奴隷ハガルによって子供をもうけようとした。ハガルはみごもるが、神の秩序が混乱すると、必ず問題が生じる。ハガルが優越感ゆえ、女主人サライを見下げるようになった。サライはハガルにいじめで仕返しをし、ハガルは辛くて、荒野へ逃げた。すると、そこに主の使いが現われ、ハガルに語りかけた。

「どこから来て、どこへ行くのか」ハガルは「女主人サライのところから逃げているところ」だと答えた。すると「女主人のもとに帰り、身を低くする」よう言われた。ハガルはそれに従い、戻ってイシマエルを産んだ。主はこの女奴隷に目を留められ、顧みて、あなたの子孫を大いにふやすと約束された。

私たちもどうだろう。辛い、悲しい、苦しい状況下にいるだろうか。ハガルのように逃げ去りたいと思う。この相手から、この状況から逃げさえすれば、どんなに楽になるだろう。しかし、もしかしたら、今の辛い状況は、「身を低くする」ことの訓練の時かも知れない。へりくだるという事は、主の御声に耳を傾け、従うことだ。

又、目に見える、目の前の相手にも仕えることだ。人の忠告や助言にも、聞く耳を持つことだ。「身を低くする」ことを学ぶ時だろうか。へりくだる時、ちょうど良い時に、神が高めて下さる。
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自我はすぐに高ぶる方へ流れて行くが、目の前の人に具体的に仕える事によって
主の歩んだ道を学べる。仕えられる人より仕える者になろう。