2012年06月11日(月)

「そして、その川の水を飲まなければならない。わたしは烏に、そこであなたを養うように命じた」1列王17:4


エリヤがアハブに雨が降らない事を宣言した後、神はケリテ川のほとりに身を隠せと命じられた。アハブから守り、又、飢饉の中、神によって養われるためだ。カラスが食べ物を運ぶと。カラスに自分の命の糧がかかっているなど、何と不安な事だろう。カラスが食物を運ぶなどと普通は考えられない。又、プライドも傷つく事だろう。そして、その次は、やもめ女を通して養うと。どんなに裕福な女性かと思うと、最後の粉で食事をして、今から死のうとしている、貧しさの極みで、死にかけている人物であった。

カラスに、貧しいやもめ女、これらを通して、エリヤは自分の無力を思い知らされた事だろう。カラスや、やもめ女に頼るのでなく、神の御言葉に、神の約束に頼る、神を信じることの訓練であった。ただただ主を信じ、御言葉の通りに従うと、まことに烏を通して養われ、又、やもめ女がエリヤの言葉に従う事を経験した。目に見えるところ、又、自分の思いでなく、約束の言葉を信じ、御言葉に立つ時、実際に養いを受けた。

エリヤはこの後、バアルの預言者とアシェラの預言者達、計850人と対決する事になる。そのための訓練であった。私たちも、主は信じることの訓練をし、鍛え、成長させて下さる。主の言われた通りに従う時、「私の仕えておられるイスラエルの神、主は生きておられる」を現実に体験する事になる。
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自分の力に頼れず、ただ神様の下に隠れ養い運ばれる体験は、神の御力を鮮やかに見せられる祝福の時だ。不安や恐れを自力から神様へと一つ一つ安心し渡せる信仰へと進ませてくださる。