2015年04月11日(土)

「そこで、わたしはあなたがたに言いますが、不正の富で、自分の ために友をつくりなさい」ルカ16:9



管理人が主人の財産を乱費していた事が発覚し、解雇を言い渡され、
会計報告を出せと言われた。その時、彼は債務者を次々呼んで、借
金を減額にしてやった。解雇された時に、彼らが自分に有利に計ら
ってくれると踏んだのだ。主人はこの抜け目のなさをほめた。


主はこのように「不正の富」で自分のために友を作れと言われた。
ここでの「不正の富」は、正・不正という事でなく、悪事で得た富
の事ではなく、「この世の富」という意味だ。「永遠」との対比で
の「この世」の事だ。この世の富を、主の御心通りに使って、天に
宝を積めと言っている。この世にいる間に、この世の富を用いて、
天に投資ができる。

そうするなら、天に帰った時に、大いなる報いを受ける。神から任
されたこの世の富を賢く使えとの教えだ。会計報告を出すのは、所
有者でなく管理人だ。所有者なら自分の物であり、どう使おうと自
由だ。しかし、管理人なら主人に報告の義務がある。私たちもこの
世で任されている富は管理であって、所有ではない。

主に喜ばれるように、主に御心を問いながら使う責任がある。富は
容易に偶像になる。富に執着し振り回される。富の主人でなく奴隷
になってしまう。神と富に仕えるなと言われたのでなく、仕える事
は出来ない、不可能だと言われた。任されたものを祈りつつ、御心
に従い用いて行こう。天で豊かな報いを受ける。

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日々生活で、天に宝を積むこと、天への備え、天での報いをどれほ
ど考えているだろう。目の前のこの世の事で一杯だろうか。すべて
の持てるものは、主からの預かりものだ。祈って、御霊の導き通り
に使って行こう。主から「よくやった」と大きな喜びに入れられる。