2018年03月12日(月)

「ところが献酌官長はヨセフのことを思い出さず、彼のことを忘れてしまった。それから二年の後、パロは夢を見た」創世記40:23



波瀾万丈のヨセフ。父親の偏愛に、兄たちの妬みを買い、隊商に売
られ、奴隷としてエジプトへ。そこで忠実に仕え、主人の信頼を得、
すべての管理を任される。ところが主人の妻の誘惑を受け、聞かず
にいると無実の罪で投獄に。奴隷から更に悪い犯罪人に転落だ。

そこでも、監獄長はヨセフの誠実さゆえ管理を任せる事に。そんな
中、献酌官と調理官の夢を解き明かす事になる。ヨセフの言った通
りになり、献酌官長は獄から出る事に。その時ヨセフは、自分は無
実なので、王に話してくれるようにと頼む。しかし、献酌官長はき
れいに忘れてしまう。ヨセフはどんなに期待した事だろう。今こそ
出られるのだ。

しかし何日たっても何も起こらず、希望が見えているだけに、どん
なに辛い試練の日々となった事だろう。だがヨセフには、この期間
が必要であった。私を思い出して、私に恵みを、私のことを、私が
出られるように、と「私」「私」であったヨセフが、この厳しい2
年を通して、更に砕かれ、「私でなく神」へと造り変えられて行っ
た。そして完璧な神の時であった。

牢の中で、パロの夢を解き明かすという機会が与えられた。やがて
総理大臣へと任命され、ヤコブ一族を救う事になる。もし2年前に
出ていたら、そうはならなかった。パズルのピースが完璧な場所へ
とはまって行く。自分の思いとは違っても、主のご計画は完璧だ。
従って行こう。
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神の時でなければ、いくら人に頼んでも御心の道は開かないと学べ
る。開らかない環境も神からのもの、祈りつつ時を待ちたい。必ず
慰めも励ましも共に備えてくださると信じよう。