2021年02月09日(火)

「イエスは、ご自分では、しようとしていることを知っておられたからである」ヨハネ6:6



ある人の子供が、進路での挫折を引き金に、どんどん道をそれて行
った。家出し、暴走族グループに入り、問題行動を起こした。薬物
で警察沙汰を起こし逮捕された。親は悩み、苦しみ、思い煩い、そ
してどうしてこんな事にと、心の内で子供を責めた。怒りが湧き、
又、自分も責めて、落ち込んで行く。世間体もズタズタだった。

非常な苦しみと悲嘆の中で、主の御前に行き心を打ち明け、悲痛な
思いで祈りに祈った。絶望、怒り、落胆、嘆き・・、混乱状態の心
の内を、あるがまま主に告げて行った。祈り続けていた時に「わた
しはあなたがたのために立てている計画をよく知っている」、主の
ご計画の中に置かれていると語られた。そして「それは災いではな
くて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与える
ためのもの」と。

見た目は非常に負の事態だが、将来と希望があると。主はこの事態
をも益として下さると。御霊からの言葉を、見えるところは相反す
るが、信仰によって、すがりついて受け止めた。万事益になると信
じようと思えた。その時、現状はぐじゃぐじゃなのに、心が不思議
に落ち着いた。そして子供を、あるがまま受け入れるようにされた。

変えよう、変えようと必死であった子供を、初めて現状のまま受け
入れる事ができた。自分自身が問題であった。砕かれ変えられた。
主の力であり、みわざだった。それから子供は変わって行った。時
を経ながら立ち直ることができた。御言葉通り、万事益であった。
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今はわからなくても、背後には必ず主の摂理があると信じているか
ら試練の中でも、心の底には平安がある。主を見つめ、主を待ち望
み、今ある事態を受け止めていこう。