2021年03月12日(金)

「あなたは私のともしびをともされ、主、私の神は、私のやみを照らされます」詩篇18:28



ある人が、念願であった海外留学が決まり、皆に、盛大な送別会で
見送られ、喜び勇んで出発した。ところが生活も軌道に乗って来た
頃、書類上の不手際が判明し、これ以上滞在が不可能との事態にな
った。自らのミスによるものであり、よく説明し、何度も交渉する
が、どうやっても継続滞在の許可が下りなかった。

主の御心だと思って来たのに、なぜ?こんな事に?自分の落ち度な
のだが、悶々状態で、どうすればよいのか、主の御前に必死に祈っ
た。その時に心の内が照らされた。どうしても帰りたくないのだが、
それは主の御心どうこうなどで無く、今、帰ると、人にどう思われ
るか、人に何と言われるか、笑われるのでは、それしか心に無い事
に気づかされた。

プライドであり、どこまでも人の目だった。人目に恥ずかしい、ど
んな顔で帰ればよいのか、人を恐れている自分を示された。それな
ら、表では御心、御心と言いつつ、主と、主の御心など無く、自分
の事だけではないか。心から悔い改めた。その時、あんなに悶々と
し、混乱していた心に、平安が与えられ、心がすっきりした。

主の平安さえあれば、人にどう思われようと構わない。恐れが消え
て、帰国の決心がついた。そうしていると驚くべき事に、突然滞在
許可が下りた。事情を知った現地の知人たちが、手を尽くしてくれ
たのだ。公的機関を走り回り、書類をすべて整えてくれた。だが、
何より主の取り扱いに心から感謝した。
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主は私たちの道を完全にされる。心の内を照らされ、真っ直ぐにし
、真に主を賛美できるようにしてくださる。御前に助けを求めよう。
声は、御耳に届いている。