2022年07月11日(月)

「そこでパウロは大声で、『自害してはいけない。私たちはみなこ こにいる』と叫んだ」使徒16:28



福音宣教ゆえの迫害で、パウロとシラスが捕らえられ、投獄され
た。
着物をはいで何度もむち打たれて、足かせと共に暗い冷たい牢獄
だ。
むち打ちで、身体に激痛が走る。その中で彼らは、真夜中に、何と
「神に祈りつつ賛美の歌を歌って」いた。すると他の囚人たちが
「聞き入っていた」。

心を傾けて、じっと聞いていた。その悲惨な状況で、不平不満も、
イラ立ちやつぶやきもなく、湧き上がる賛美に、囚人たちは見た事
のない、この世のものとも思えないものを見た。ただ者ではない
と。
そんな中、大きな地震が起きて、戸が壊れて全部開き、鎖がはずれ
てしまった。

自由に逃げる事ができたのだが、だが誰一人として逃げず、彼らに
従った。強く心が捉えられ、引き寄せられた事だろう。なぜこんな
苦しい、悲惨な状況で、平安に賛美できたのだろう。パウロとシラ
スが、主に信頼していたからだ。むち打たれた事も投獄も、人や状
況でなく、そこに主を認め、主のご計画を信じたからだった。

今はわからずとも、主の最善がなされていて、必ず祝福に至り、主
の栄光を現して下さる事を信じた。彼らの信仰であり、主を信じて
いたので、感謝する事ができた。そんな彼らが、囚人たちへの証し
となり、それは看守の救いへと至った。

当時、囚人を逃がしてしまうと死刑だった。それで囚人が逃げたと
思った看守は自害しようとした。そんな看守の命が救われ、たまし
いが救われ、家族揃って救いに入れられた。大きな喜びの実を結ん
だ。
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どんな状況にも主を見上げて賛美をささげる信仰を学びたい。自分
の問題だけにうずもれず周囲に心を配る恵みにも与れる。主の最善
を信じて賛美をささげよう。