2023年03月12日(日)

「・・同様にあなたがたも、わたしにとどまっていなければ、実を結 ぶことはできません」ヨハネ15:5



ある宣教師が、任地で懸命に働いた。当初は、宣教への大きな期待
と喜びで一杯だった。よく燃えて労した。だがその内に、目に見え
る成果がなかなか無く、失望し落ち込んだ。又、自分の思い通りで
ない状況に、焦り、イラ立ち、不安になり、思い煩った。次々と
様々な方法を試行錯誤するが、結果がでない。年数の経過と共に、
とうとう燃え尽き症候群に陥った。

その落ち込みのどん底で、責めず、さばかず、愛し慈しんで下さっ
ている主に出会った。そしてその時、自分の姿がはっきり見えた。
今まで、主のために一生懸命であったつもりが、実はそうではなく、
自己満足であった事を見せられた。行動する事の充足感に突き動か
されて、自分の力で動き回っていた。主のためと言いつつ、実は自
分のためではないかと。

だから成果が出たら喜ぶが、成果が無いと落ち込みはひどく、いつ
も平安が無い状態だった。悶々としアップダウンは、はなはだしく、
それなら成果主義で、平安などほど遠い。悔い改めて、何もかもを
明け渡した。主は、建て直して下さった。

今度は、見た目は同じだが、主と共に、主の力によって労して行っ
た。以前と同じ事をしているのだが、そこには、主と一つである喜
びと安堵感があり、結果に関係なく、結果に左右されない、揺るぎ
ない平安があった。成果はついて来るもので、主と一つである事が
喜びだ。

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自分ではとても実を結ぶ事などできないが、主にとどまるなら、豊
かな実を結ばせて下さるとあり、大変慰められ励まされる。自分を
明け渡し、目の前の一つ一つの示しに従えるよう、祈ろう。御霊の
実を結ぶと共に、証しにもされるとは何と嬉しい事だろう。