2023年12月11日(月)

「もし肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬのです。しかし、 もし御霊によって、からだの行ないを殺すなら、あなたがたは生き るのです。」ローマ8:13



コ−リ−・テン・ブ−ムは、ナチスからユダヤ人を家にかくまった
ため、政治犯として逮捕され、姉と共にドイツの強制収容所に送ら
れた。過酷な労働と扱いで、父は死に、日々100人の人々が死に、
された。しかしその中でも聖書を伝え、祈りと信仰で過ごす中、身
体の弱い姉は衰弱死した。コーリーだけその収容所を出されたが、
それは書類上のミスだった。

他の人々は殺害された。戦後、そこでの体験、主の愛と奇跡を世界
中で講演して回った。ドイツでの講演の後、握手を求めて通路を歩
いて来る人々の中に、かつての収容所での残忍非道な軍人を見た。
相手は覚えていないが、残虐な仕打ちを受けた顔を覚えている。身
体が凍りついた。「主よ。無理です、絶対に赦せない」講演で主の
赦しを語りながら、心も凍りつきどうにもならない。

相手は言った「私は主を信じ、赦され、嬉しくてなりません」。
「私は赦す事が出来ません。主よ!助けて!」と心で叫んだ瞬間、
意志で相手の手を取った。するとまるで電流が走ったかのように、
神の愛が心に溢れ、圧倒された。主は、従おうと意志を向けた時に
愛そのものを与えて下さる事を体験した。コーリーの「選択」だっ
た。

赦さずに憎み続ける道と、古い自分に死に、新しい御霊の導きを選
び取る道、常に二つの道が目の前にある。自我は、姉と自分を虐待
した相手を憎んでいたい。決して赦さない。しかし御霊は赦される
「できません、助けて下さい」と心から叫ぼう。その時、選択でき
るよう御霊が助けて下さる。
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理屈ではなく、問題が起こるたびに、助けが必要になるたびに「主
よ、助けてください」と祈り、新しい光が与えられる。何という恵
みだろう。肉に従いたくないと選択しよう。主が助けてくださる。