2008年12月12日(金)

『「さあ、行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。」すると、すぐさま彼は見えるようになり』マルコ10:52



エリコはエルサレムから25キロほどの所だ。主がエリコを出られると、
バルテマイが、道ばたに座って物乞いをしていた。

イエスだと聞くと大声で「私をあわれんでください」と叫び始めた。
大勢でたしなめても、止むどころかますます叫び立てた。
この方なら目を開ける事ができると信じたからこそ、叫び続けた。

人目など全く気にしなかった。主へのその真剣な熱心な求めが、主をして
バルテマイの目を開かせる事になる。

「上着を脱ぎ捨て」上着はガウンみたいなもので、毛布にもなり、敷物に
もなり、当時の大切な生活必需品であった。
施し物を受けるために必要で、上着を地面に広げていた事だろう。

大事な商売道具でもあった。その上着を捨てたという事は、絶対に癒され
るとの確信を持っていた。

バルテマイは盲人であり、物乞いで生きる一生になるこの現状、このまま
で仕方のない諦め、このままでいいではないかとの安楽安住、それを捨てた。

そして、信仰をもって、全身で主に拠りすがって、願い求めた。
この方なら絶対に目を開けて下さると。

その通りに目が開かれて、新しい一歩を踏み出した。
それは自分の思い通りの人生を歩み出すのでなく、主の行かれる所について
行き、一生涯を主に献げ、主に従って行くための一歩だった。
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私達の信仰生活も、惰性になったり疲れたりしていないだろうか。このまま
で良いと思っていないならバルテマイのように、今までの古いものを捨て去り、
主に従う新たな一歩をはじめよう。