2014年05月29日(木)

「すると御使いが言った。『こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みをうけたのです」』ルカ1:30



突然、マリヤに、御使いが現れて、「あなたはみごもって、男の子
を産みます」と告げた。マリヤは戸惑い、驚き、「どうしてそのよ
うなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに」と。
すると御使いは「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があな
たをおおいます」と。聖霊によると答えた。

その時、マリヤはヨセフと婚約中だった。それが妊娠したとなると、
重大な事態となる。姦淫罪で、石打ちの刑で殺される事になるし、
ヨセフをどんなに傷つける事になるだろう。マリヤが夢に描いてい
たであろう、幸せは崩壊する。測り知れない困難があったが、しか
し、人の目、世間体や陰口を恐れて、拒む事をしなかった。

「私は主のはしためです。おことばどおりこの身になりますように」
と自分自身を差し出した。すべての困難を身に引き受け、自分を明
け渡した。救い主が人となって、この世に誕生するという、神の遠
大な計画に、自分自身を献げて、参加した。マリヤが望んだ事でも、
願った事でも無い。自ら手を挙げて、志願した事でもない。一方的
に、「神から」出た事だ。

大きな戸惑いと不安もあり、試練でもあったろう。しかし、神の意
志に、神の心に自分を従わせた。自分自身を委ねた。私達も、自分
が望みも、願いもしない事態に、突如として引き入れられる事があ
る。しかし、神から出た事と受け止め、自分を明け渡して行く時に、
“わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえ”と必ずや大いなる讃
美とされる。
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目の前の出来事を神からのものと受け止めるとき、絶望的な状況に
光があたり恐れや焦りを後押しするサタンの声からも勝利できる。
恐れず、主に明け渡し「おことばどおりに」と祈りたい。