2014年12月29日(月)

「・・ヤボクの渡しを渡った。彼らを連れて流れを渡らせ、自分の持ち物も渡らせた。ヤコブはひとりだけ、あとに残った。すると、ある人が夜明けまで彼と格闘した」創世記32:23 


あなたにも、逃げてしまいたい問題があるだろうか。ヤコブは父と
兄を欺いて、祝福を奪い取った。激怒する兄を前に、家におれなく
なり、逃亡する事になる。伯父ラバンのもとに身を寄せ、苦しい訓
練の20年の歳月の後、神の時がやって来た。帰郷するようにとの
しだ。

しかし解決できていない大きな問題があった。兄エサウだ。兄はど
んなに自分を激しく恨み、憎み、怒っている事だろう。殺される違
いない。恐れと不安がどうにもならない。兄のもとに使いを送った
ところ、400人の者と共に迎えに来ると言う。400人を引き連れて、
皆殺しにされると思い込んだ。

なぜ兄を恐れたのか。それは兄に対して犯した罪があったからだっ
た。問題がある時に、どうしても恐れて逃げたくなる。しかし問題
に向き合う事が必要だ。その奧深く潜む罪と向き合うことだ。まず、
その心にあるものを、主に告白すればよい。心をそのままに告げて
行けばよい。祈りにもって行く時に、御霊が自分の気持ちに気ずか
せて下さる。

ヤコブは主に取り扱われ、砕かれた。自分の弱さを認め、神無しで
は生きてゆけないと、心底拠りすがった。ヤコブはすべてを明け渡
し、平安にされた。そしてあれほど恐れていたヤコブが先頭に立ち、
兄に会いに行った。ヤコブは変えられた。私たち一人一人にも「ヤ
ボクの渡し」があり、決して避けて通れない。今、向き合う時だろ
うか。
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避けたい、逃げたい問題の解決は、自分の力や知恵、経験値から、
主への明け渡しだ。わかっていても、簡単にはできない問題だけ
が残っている。主にしがみつき強い自我や弱さに向き合ってみよう。