2015年04月28日(火) 「ダビデが言った。『サウルの家の者で、まだ生き残っている者はいないか。私はヨナタンのために、その者に恵みを施したい』」Uサムエル9:1
「ダビデが言った。『サウルの家の者で、まだ生き残っている者はいないか。私はヨナタンのために、その者に恵みを施したい』」Uサムエル9:1
当時は、王が代わると、以前の王に関係する人々は粛清された。王 家の生き残りがいると、政権転覆が狙われるからだ。事実、将軍ア ブネルがサウル王の息子イシユボシェテを担ぎ出して、ダビデに対 抗しようとした。事態がおさまった頃、ダビデは、サウル王家の生 き残りを探すように命じた。 「ヨナタンのために、その人に恵みを施したい」と。それは、サウ ルの息子ヨナタンとの契約があったからだった。ダビデとヨナタン には深い友情があった。「契約を結んだ」とあり、ヨナタンは、自 分と同じほどにダビデを愛した。ヨナタンは普通なら王位を継承す る者であり、サウルの息子のこの愛は、まさに神のわざだ。 「愛は神から出ているのです」神がヨナタンに与えられた、神から の愛だ。ダビデは、サウルに遣わされた戦場に出る度に、勝利に次 ぐ勝利を収めて行った。余りの連勝に、サウルはダビデを妬み、ダ ビデを恐れるようになった。「サウルはますますダビデを恐れた。 サウルはいつまでもダビデの敵となった」。妬みは憎しみとなり殺 意となって、サウルはダビデ殺害を、ヨナタンや家来全部に告げた。 ヨナタンは父に進言し、ダビデを救うべく行動して行った。そんな ヨナタンのゆえに、ダビデは、サウル家の残存者に、恵みを施した いと。ヨナタンの息子メフィボシェテが、王の息子と同等の扱いを 受ける事になる。どんなに驚きだったろう。ダビデの愛であり、ヨ ナタンとの契約のゆえだ。 私たちも神から同様に愛を受けている。主の十字架のゆえにすべて の罪が赦され、神の子とされている。「恵みを施したい」が神のお 心であり、私たちは皆、恵みに浴している。罪人への驚くばかりの 愛顧だ。主の「恵みを施したい」今日も心に刻みたい。 ----------- 主の十字架で示された神のご愛を受けて、今、罪を赦されて主と共 に生きる者に変えられた。なんという恵みだろう。受けた愛を感謝 し、愛する者へと変えられていきたい。