2016年04月28日(木)

「そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします」ヨハネ8:32




ある人が、対人関係で苦しんだ。近所から身に覚えのない誹謗、中
傷を受け、周囲に悪口を言いふらされた。気にすまいと思うが、色
々悪く言われている事が、耳に入って来る。自分はやましい事なく、
何を言われようと、主の御前に安んじていたらよいと思うのだが、
辛くてたまらない。何でこんな事にと、涙が出て来る。

友人たちからも悪い噂の連絡が入り、不安と恐れで押しつぶされそ
うだ。日常生活が立ちゆかず、主の御前に祈りに祈った。その時に
「疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。
休ませてあげます」の御言葉が心にすうっと入り、心の内を主に打
ち明け、告げて行った。その時、自分には人一倍、人が気になって
仕方がない弱さがある事を示された。

人に良く見られたい、良い人でいたい、嫌われたくない。「互いの
栄誉は受けても、唯一の神からの栄誉を求めないあなたがたは、ど
うして信じることができますか」。今までずっと、人の栄誉を求め
て生きて来た事、自分にはそれが命であった事に気づかされた。神
の栄誉より、目に見える人の栄誉が欲しいのが本音だった。

自分の姿に心が刺され、辛くてたまらなかったが、御前に心から悔
い改めて、自分自身と今の状況を何もかもを、主に明け渡した。礼
拝の招きに出て決心を言い表した。そしてしばらくした時に、心に
不思議が起きていた。人が気にならなくなっていた。奇跡だった。
心を変えて下さった。この辛い事態を心から感謝できた。心の闇を
照らし、認めさせ、自由にして下さった。主に従う時、自由に、自
由にされて行く。
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平安を奪う様々な出来事を、逃げずにしっかり祈っていこう。状況
の裏にある本当の自分を見せられる。守っているつもりで縛られて
いたことも。真理により自分自身が自由にされる。