2018年11月28日(水) 「しかし、イエスは彼女に一言もお答えにならなかった」マタイ15:23
「しかし、イエスは彼女に一言もお答えにならなかった」マタイ15:23
異邦人であるカナン人の母親が主に助けを求めた。愛する娘が悪霊 につかれていた。彼女の求めは、非常に切実であった。「ダビデの 子よ」と求め、すがりつくように叫び求めた。この必死の叫びに、 主は、答えて下さるはずと私たちは思う。だが主は「一言もお答え にならなかった」。冷ややかな無視に思える。 しかし彼女は決して諦めず、大声で叫びながらついて来る。弟子た ちが、帰して欲しいと苦情を言った。それに答えて、「イスラエル の羊以外には遣わされていない」と言われた。すると彼女は「ダビ デの子」を「主よ」と変えて、決して諦めず、尚も助けを求め続け た。 カナン人の彼女は異邦人であり、イスラエルではない。「ダビデの 子よ」と言う権利は無い。彼女はへりくだって正しい位置についた。 すると、主は「子どもたちへのパンを、子犬に投げてやるのは良く ない」と言われた。何という冷たい言葉、に聞こえそうだが、そう ではない。 実は、主は彼女が正しく求める事ができるように、正しい道筋へと ずっと手助けをしておられた。彼女は「その通りです」と認め、へ りくだり、「しかし小犬でも食卓から落ちるパンくずはいただきま す」と求めた。主は彼女の信仰に驚かれた。娘は癒された。彼女は 主があわれんで下さると信じたからこそ、諦めなかった。 主への信頼だった。怒ったり、腐ったり、いじけたらどうだろう。 彼女は「その通りです」とどこまでも受け入れ、へりくだった。そ して、一見拒絶されたかに見えそうだが、主を信じた。あなたも今、 信仰を試されているだろうか。主は正しく導いて、答えて下さる。 求め続けよう。 -------------- 様々な悲しみを抱えて日々主の前に祈るが、主の応えがないように 思えてしまう時もある。その時でさえ導きの中と、主の前にひたす ら、へりくだりあわれみを求め続ける者でありたい。