2019年10月29日(火)

「バビロンに七十年の満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにわたしの幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる」エレミヤ29:10



イスラエルの民にとって、バビロン捕囚は、その事態だけを見れば
絶望しか無かった。祖国を追われ、異国の地へ捕囚となるとは。嘆
き、悲しみ、苦しみだった。しかし結果的に見れば、民は捕囚によ
り、悔い改め、神に立ち返る事ができ、信仰の回復がなされた。70
年後にエルサレムに帰還させるとの、神の約束も成就された。

「あなたがたのために立てている計画」・・バビロン補囚が「神の
計画」だと言われる。見えるところは、なぜこんな事がとの落胆、
絶望、挫折、混乱であったが、神にとっては平安と将来と希望のた
めの計画であった。刺繍の裏面は糸がぐじゃぐじゃだ。混沌、混乱
だ。主は、私たちにとっては不都合、行き詰まり、何でこんな事が
?の事態を、神の意図される方向へ導かれる。

そしてそれは、「あなたのため」の計画だと言われる。綿密に図っ
て立てられた、あなたの益と将来のための出来事だと。刺繍の表は
着々と綺麗な模様に完成している。目の前の事は痛い、苦しい事態
だが、実はあなたのための最善がなされている。痛い、辛い所を通
って、真に主に出会う。人は自我の強固な殻におおわれている。痛
みや苦しみによって、その自我の殻が砕かれる。

高慢であっても、自分ではわからず、認識できず、何の問題も無い
と思っている。苦しみの中で初めて、自分の本当の姿を知る。そし
て変えられて行く。必ず益とされて行く。目の前の苦しい状況から
目を離して、主と御言葉が言っている事に目を留め、そこに立とう。
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避けられる試練は避けて通っていく。どうしても避けられない時に、
やはり背後の主を認め、どのようなご計画を持っておられるのかに
心が向く。主と御言葉を信じ主に委ねよう。