2020年04月28日(火) 「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさい」マルコ5:34
「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさい」マルコ5:34
12年もの間、長血を患った女性がいた。長血は、律法によって不浄 とされ、礼拝へ出ることもできなかった。肉体的、精神的、社会的 苦しみの上に、更に経済的にも次々と医者にかかり破綻状態だった。 先に何の希望も持てない、真っ暗な中にいた。どんなに辛く苦しい 絶望状況だったろう。主に癒しを求め、主の着物にでも触れる事 ができればと思った。 それは切なる思いであり信仰だった。なぜなら不浄のため、他人に は触れる事ができなかった。だのに主に触れようとした、諦めない 、屈しない信仰であった。主の癒しを信じなければ、まずリスクを 冒して触りなどしない。しかし主の着物に触れ、ひどい痛みが消え 、病気が治った彼女は、誰にも知られたくなくて、密かに立ち去ろ うとした。 しかし主は、「わたしにさわったのは誰か」と捜され、これは隠し おおせないと悟った彼女は、進み出て、皆の前で、事の次第を話し た。人の後ろに隠れ、人混みに紛れ込み、おどおどしていた彼女が 主の御前に、皆の前に出て、余すところなく打ち明けたのだ。どん なに勇気が要った事だろう。主は、彼女の口からはっきりした信仰 告白を引き出そうとされた。 なぜなら彼女には信仰があったからだ。主は、彼女を光の中に出し、 信仰を告白させ、その信仰を確かなものとされた。「あなたの信仰 があなたを直した」「安心して行きなさい」と。どんなに安堵に満 たされた事だろう。私たちはどうだろう。群衆に紛れて隠れている だろうか。主はいつも向き合っていて下さる。私たちも、主の御前 に出ることを求められているだろうか。 ------------ 悩みや思い煩いの中から主に手を伸ばそう。病があり悩みがあるこ とを主は知っていてくださる。必死に伸ばす手を主は離されない。 私の前に出なさいと声をかけてくださる。