2020年05月29日(金)

「アブラハムは主がお告げになったとおりに出かけた。ロトも彼といっしょに出かけた」創世記12:4



アブラハムは、御声に従い、主の示す地へ旅立った。その時に、甥
のロトも一緒に出かけた。アブラハムは「主がお告げになった通り
に」出た。主の御声による出発だった。だがロトは、そこで主を見
上げ、祈る事もなく、伯父にくっついて行った。自分の思いによる
出発であった。そしてその歩みは、アブラハムのゆえに大いに祝福
され、双方の所有物が増え過ぎ、同行が困難となった。

そこで双方別れる事にした。その時に、アブラハムは信仰に立ち、
全所有権を主に委ね、甥のロトに、先に行くべき土地を選ばせた。
ロトは主を仰ぐ事もなく、年上の伯父に敬意を払うこともなく、最
も肥沃そうに見える土地を選んだ。肉の判断だった。しかし、そこ
は不道徳で堕落した酷い地だった。ロトは罪に関わりたくなく、
「ソドムの近く」に住んだ。

近くなら良い、中に入らなければ、自分は大丈夫と思った。私たち
も自分さえしっかりしていれば大丈夫と思ってしまう。だが、その
後は「ロトはソドムに住んでいた」となり「近く」から、「中に」
となった。少しづつの誘惑には勝てない。影響を受けてしまう。次
には「ソドムの門の所に座っていた」となり、その町の名士が門に
座るので、ロトは町の有力者になっていた。世の名誉、地位、富を
求めて生きた。

アブラハムは、様々な失敗を通して砕かれ、御霊の人へと造り変え
られて行った。まずはロトに、祈りがあれば、どんなに違っていた
だろう。私たちも、いつも主に判断を求めて祈る事ができる。ロト
を教訓として、今、目の前の判断に、主を仰ごう。そして主に従お
う。
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一見、魅力的に見えるもの、安易な道をすぐに選んでしまう弱さと
危うさが自分にあることを覚えていたい。正しく主に頼り、いつも
助けを求めながら歩みたい。