2020年12月29日(火)

「私は、神に信頼しています。それゆえ、恐れません。人が、私に何をなしえましょう」詩編56:11




ある人は、小さい時から性格的に、他人の事が人一倍気になった。
どうしても人が気になって仕方がない。人の目を気にしてしまう。
良く見られたいし、良い人だと思われたい。人に嫌われたくない。
そんな時、ある近所の人から、酷く悪口を言われている事を、友人
から告げられた。

近所の人々からも同じ事を聞き、驚いて思い煩いで心が重苦しくな
った。身に全く覚えのない中傷、非難、批判に、自分は立っておれ
ばよいと思うが、辛くて、涙が溢れた。人に良く見られたい自分の
弱さ、急所だった。その急所が痛くてたまらず、悩んで心暗く悶々
の日々だった。ずっと誹謗中傷が続き、辛くてたまらない中、祈り
に祈った。

主に心の内をことごとく打ち明け、この事態を助けて下さい、御心
のように導いて下さいと、自分自身を今一度主に明け渡した。委ね
た時に、あれほど苦しかった心が和らいだ。不思議だった。苦しか
った心が平安になった。そして更に心に奇跡が起きて、自分でも驚
いたのだが、相手の事が気にならなくなったのだ。

幾ら考えても、こちらに非は思い当たらず、悪口を言われても、も
ういいやと思えた。こんな事は、以前の自分には考えられない事だ
った。もう現状もどうであれ、御手に委ねたので、後は主が導かれ
ると思えた。不思議な平安に心が守られて過ごせた。すると相手の
入院を耳にした。実は病で、自分が標的になっていたと知った。

この事を通して、「主に信頼する者は守られる」ことを身をもって
経験させられた。非常に苦しく辛い訓練であったが、主の恵みの取
り扱いだと知った。
------------
主に告げて祈っていると、折々に主の返事を聞いていく。今まで捕
らわれていた箇所を示されたり、導き返されたり。主との個人的な
交わりに勇気がわいてくる。主が味方だ。