2022年06月28日(火)

「まことに、主は、こう仰せられる。『バビロンに七十年の満ちる ころ、わたしはあなたがたを顧み・・あなたがたをこの所に帰らせ る』」エレミヤ29:10


エレミヤの時代、民はアッシリヤに滅ぼされ、捕虜に連行された。
しかしそのアッシリヤは、バビロンによって倒され、バビロンは更
に侵攻し、国々は討たれ、ついにユダも、バビロン補囚の身となっ
た。当時のユダは、神から離れていた。

民は堕落し、偶像礼拝に陥っていた。預言者たちは、耳ざわりの良
い言葉だけを語り、平安が無いのに「平安、平安」と言っていた。
しかし、エレミヤはどこまでも主に従い、真っ直ぐに主の言葉を語
った。そのため迫害に苦しめられた。バビロン補囚である真っ暗な
状況で、エレミヤは、主の言葉を語った。

現状は、災いとしか見えないが、それは平安・将来・希望のための
ものだと。必ず平安へと導かれると。すぐには解放されないので、
その地で腰を据えて生活せよと、そしてその地の繁栄を祈れ。それ
は自分達の繁栄になるからと。私たちも苦難の時に、一番欲しい言
葉は、今すぐの「問題解決」「、悩みからの解放」だ。

目の前の苦しみから解放されたい。しかし口先だけの励ましは、更
に傷を深めることになる。実は、思い通りではない現実を受け入れ
る事が最大の祝福だ。その時、苦しい現状の中で、主からの支え、
励ましを受けて生きて行ける。

そしていつまでもそのままではなく、「70年の満ちる頃・・あなた
がたを帰らせる」。現状を受け入れ、主に従おう。そうする時、そ
こに一番欲しい「平安」が約束されている。そして神の定められた
時に、解放して下さる。
------------
一刻も早い解決をと祈るが、一見災いとしか見えない苦難の真った
だ中で、主は慰めをもって支えていてくださる。自分がどう歩めば
いいのかは主に聞こう。主のご計画の中だ。
--