2024年01月29日(月)

「彼は恐れて立ち、自分のいのちを救うため立ち去った・・彼は、 えにしだの木の陰にすわり、自分の死を願って・・」T列王19:3


エリヤは、バアルの預言者たちと、正面切っての対決をした。
エリヤ1人で、バアルの預言者は450人。大胆に力強く戦い、
エリヤの大勝利となった。しかしその勇者が、一転、イゼベル
のエリヤ殺害命令の言葉に、恐怖に支配され、怯えて落胆し、
うつ症状に陥った。そして死を願ったのだった。イゼベルの言
葉に飲み込まれてしまった。

あれだけ勇敢に戦い、死闘を繰り広げたのに、何も変わらない
との失望感。又「私は先祖たちにまさっていない」と、先祖と
比較して落ち込む。だが、その根は高ぶりだ。又、「ただ、私
だけが残りましたが、彼らは私のいのちを取ろうと狙っている」
自分だけが残ったとの間違った思い込みの中で、恐れと孤独に
陥った。

しかし実際はそうではなかった。「わたしは七千人を残してお
く」と、決して一人残ったのではないと。そんなエリヤに、主
は慈しみを持って対応された。「何を不信仰な事を言っている
のか。しっかりせよ」との叱咤激励、又、「そんな事でどうす
る」と責められたのでなく、まず十分な睡眠と食事をとらせら
れた。

心身消耗し、疲れきったエリヤを深く眠らせ、第一に休息を与
えられた。充分な睡眠と食事で体力を取り戻し、力を得たエリ
ヤは、ホレブの山まで歩けた。「すると、彼への主のことばが
あった」。心身回復した時に、主の言葉が臨んだ。エリヤの問
題はネガティブ思考であった。

自分はだめ人間、又、殺害の恐怖、何の希望も持てない絶望感
・・しかし、主は、彼の間違った思考と情報を正され、「ハザエ
ルに油をそそいで・・エフーに油をそそいで・・」と新たな使命を
授けられ、再び立ち上がらせて下さった。もし心身疲れきって
いたなら、まずは充分な休息が必要だろうか。
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「起きて食べなさい。旅はまだ遠いのだから」と御使いを通し
て主は慰め、怖れに動けなくなった者に主はあたたかく優しい。
自分の弱さしか見えない時もあるが、主を信じていよう。