2003年03月29日(土)

「ある夕暮れ時、ダビデは床から起き上がり、王宮の屋上を歩いていると、ひとりの女が、からだを洗っているのが屋上から見えた」(Uサムエル11:2)

夕暮れ時に、ダビデは起き出した。何という事だ。
部下達は命をかけて戦いに出て、戦場で戦って
いるというのに、トップである彼は安逸を貪ってい
たのだ。怠けていたのだ。からだを洗っている女性
を見た、その時にすぐ誘惑から離れるべきだった。
事はいとも簡単、その場をすぐに離れれば良いのだ。
それを彼はそこにとどまり続け、誘惑を楽しみ、もて
遊んだのだ。その結果、誘惑に飲み込まれてしま
った。誘惑と戯れ、長い時間自分をさらすと、抵抗
不可能になるのは、誰にでも容易にわかることだ。
誘惑は、自分の内にすでに存在する欲望に、餌を
持ってくる。欲望があるので、おびき寄せられる。
心で妊娠させてしまい、罪を生み出す。ダビデは
この通りにサタンの誘惑の罠にはまってしまった。
サタンは狡猾巧妙。侮ってはならない。