2024年07月29日(月)

「ルツは言った・・『あなたの民は私の民、あなたの神は 私の神です』」ルツ1:16


ナオミは、ききんで移住したモアブで、夫と二人の息子も亡くな
り、帰郷を決めた。その時、息子の嫁のルツはナオミについて行く
決心をしていた。実家に帰る事を勧めるが、ルツの決心は変わらな
かった。「あなたの神は、私の神」と、ルツの信仰による事だっ
た。ナオミは、共に帰郷した後、ルツの将来の事を祈り、真剣に考
えた事だろう。

ルツから、ボアズの親切な対応を耳にし、ナオミはルツとボアズの
結婚を考え、祈った事だろう。ルツに「ボアズが寝た時に、足もと
をまくり、そこに寝るように」と指示した。ルツはその通りに従
い、買戻しを願った。ボアズは非常に驚いたが、ルツに好意を示
し、「あなたの望むことはみな、してあげましょう」と。

だが法律で、買い戻しの権利のある親戚がいて、差し置いてはでき
ないと、正式な手順を踏んだ。そのボアズの態度は、彼の言葉通り
「主は生きておられる」だった。どうなろうと、主の御心に従うと
いう事で、自分を委ねていた。ルツもナオミの指示に、「おっしゃ
ることはみないたします」と、全面的に、自分を明け渡している。

「姑命じたすべてのことをした」と。ナオミも、ルツのボアズへの
結婚の意志表示後、「娘よ。このことがどうおさまるかわかるまで
待っていなさい」と。結果を主に委ね、主の御心を待った。各自
が、自分の思いを通すのでなく、結果を主に委ねている。そして主
はその信仰を大いに祝福され、二人は結婚に導かれた。主を信じ、
身を委ねて従う者を、素晴らしく祝福して下さる。
--------------
先を知らず委ねるのは大きな不安を感じるが、主に委ねるなら一
歩、一歩と確実に次へと導かれていく。主の最善を信じる者を、主
は必ず祝福してくださる。信仰を持って主の備えを見張っていよ
う。