2025年03月03日(月)

「こわがらなくてもよい。これから後、あなたは人間をとるように なるのです。彼らは、舟を陸に着けると、何もかも捨てて、イエス に従った」ルカ5:10



ペテロはプロの漁師で、ベテランだった。ずっとガリラヤ湖で漁を
なりわいとし、毎日〃漁をし、漁も湖も熟知していただろう。自負
もあったろう。それが漁には全くの素人の先生が、朝に漁をせよと
言われる。あり得ないが、しかし先生の言う事だからと、その一点
で網を下した。すると目の前で驚くべき奇跡が起きて、聖い畏れで
いっぱいになった。

ペテロは、「主よ、わたしから離れてください」と思わず叫んで、
み前にひれ伏した。人間ではなく、神だとわかった、劇的な事であ
った。「先生」が「主」に変わった。余りにも聖なる、光なる方の
前で、自分の汚れ、罪深さが照らされた。しかし主は「こわがらな
くてもよい」と。罪深さを知り、認める者を、主は愛し慈しんで下
さっている。

何の自信も無い、砕かれたペテロに「これから後、あなたは人間を
とるようになる」と、ペテロを召され、使命を与えられた。ペテロ
は何もかも捨てて、主に従って行った。この世のもので満たされて
いたなら、何もかも捨てて従わない。ペテロの深い心の奥もご存じ
であった。

漁師の彼らに、わかりやすく大漁という方法でご自身を現わされ、
導かれた。「人間の先生」が「神である主」に決定的変化を遂げた、
そのもとなるものは、「でも、おことばどおり」だった。それゆえ
網を下した。確信は無かったし、よくわからなかったが、しかし
「おことどおり」に一歩踏み出した。その一歩が大きな祝福とされ
た。
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主は決して無理強いはされず、求めのある者に語ってくださる。な
んと感謝だろう。そして従えるように恵みを備え、ご臨在を示して
くださる。いつも主が先立って導かれる。主に従いたい。