2011年12月09日(金)

「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して行きなさい」ルカ8:48


この女性は12年間も出血が止まらない状態で、どんなにか苦しみの中にあった事だろう。12年は長い。律法によると不浄であり、礼拝にも出れず、宗教的にも社会的にも疎外されていた。経済的にも治療に財産を使い果たし、無一文となり、これから先どうすればよいのか、何の望みもなく、絶望であり、ぼろぼろであったろう。ぎりぎりの瀬戸際で、救いを求めていた。

そんな時、主の噂を聞き、せめて主の着物にでも触れば必ず直ると思った。必死であった。病気の身体で、大勢がひしめく中で、どんなにか大変であったろう。しかし諦めず、何とか近づき、触った瞬間、ひどい痛みが直った事を感じた。誰にも知られずに、隠れてその場を去りたかったが、主が「触ったのは誰か」と問われた。

後方で紛れ潜んでいたが、隠しきれないと思い、震えながら進み出た。「イエスの前に出」たのだ。どんなに勇気を奮い起こした事だろう。「すべての民の前で」イエスに触った理由と、癒された次第を話した。自分を卑しめ、こそこそと暗さの中に身を潜めていたのが、主に導かれ、従う事により光の中へと入れられた。

心の内の、今までのあるがままを告白できた。その事によって心も癒された。主は「あなたの信仰が」と信仰を認め「安心して行きなさい」と、もう恐れも怯える事もない、全き平安を下さった。長きに渡って、深く傷ついた心をも癒して下さった。主のもとへ行こう。
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思い煩いや問題の度に、主に一歩近づき、ありのままを余すところなく打ち明けていると「安心して行きなさい」と主が御声をかけて下さる。心の底は何に頼っていたのかと不信仰な自分を示され、また信仰を与えられ感謝して歩める。