2015年05月11日(月)

「あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる。主は決して、正しい者がゆるがされるようにはなさらない」詩編55:22




私たちは、悩みや問題にぶつかる。その問題は壁のように、目の前
に立ちはだかる。ああでもない、こうでもないと悶々とし、その問
題に飲み込まれ、捕らえられてしまう。その最中は、出口の無い真
っ暗なトンネルのように感じる。暗闇で何も見えない。必ず出口が
あるのに、暗闇が永遠に続くように思える。

苦しくてたまらず、祈るのだが、とにかく苦しみから逃れたいばか
りだ。助けて欲しいのみで、すぐに解決をと、もがく。この苦しみ
を何とかして欲しい一心だ。主に委ねる事だと頭ではわかるのだが、
しかし、一番の問題は委ねられないという事だ。委ねられない自分
がいる。頑なな自我がある。

ある人が、苦しい状況に陥り、頭では委ねる事が大事とわかる。そ
こで「委ねます」と祈る。何だか心が楽になった気がする。しかし
すぐにこうすればああすればと悶々と対策を考えている。気持ちは
重く苦しい。又、「委ねます」と祈る。しかし思い煩いは去らず、
胸の苦しさも消えない。それを繰り返していた時に、初めて自分は
委ねる事が出来ないのだと知った。

握り締めていてどうしても放せない。それで「委ねる事ができませ
ん。助けて下さい」と祈った。そう祈った時に、今まで堂々巡りだ
ったのが、前に進み、主の助けにより委ねる事ができた。すると胸
の苦しさが取れ、そのすぐ後、問題解決の糸口が見つかった。
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委ねたくない、自分の望む解決しか欲しくないと気づかず、平安を
祈っては悶々とする事がある。本当の自分が示されれば、祈りが変
わり、主の導きをまっすぐに受けられるよう、主が助けてくださる。