2016年11月10日(木)

「しゅうとめは言った。『娘よ。このことがどうおさまるわかるまで待っていなさい。」』ルツ3:18



飢饉の際にベツレヘムから、異教の地モアブに移り、ナオミは、そ
こで夫と息子たちを亡くした。故郷に帰ろうとしたナオミに、息子
の嫁ルツがついて来た。ルツにとっては、誰も知る人のいない異国
の地だ。ナオミは、そんなルツの将来の事を思い、祈っていた事だ
ろう。ナオミとの生計のために、ルツが落ち穂拾いに出かけた時、
丁度その場所がボアズの所有だった。

又、普段いないボアズが丁度そこにいた。ルツに目を留め、親切に
してくれた。ボアズは遠い親戚であり、その人柄は、ルツを託すの
に、ピッタリだ。こんなに良い相手はいない。ナオミはルツに指示
を与え、ルツはナオミに従った。ルツは、ボアズに買い戻しを願い、
ボアズの足もとに寝た。どんなに勇気が要ったろう。

するとボアズはその願いを受け入れ、しかし更に近い親類がいるた
め、その人が権利を放棄するなら自分が買い戻すと答えた。ナオミ
は、どうであれ、必ずボアズがルツを買い戻す事、それが御心であ
り、成就する事を信じていた。それで「この事がどうおさまるかわ
かるまで待て」と、ルツに確信を持って言えた。

ルツは自分のすべき事はした。そして待った。自分で動かず、又、
思い煩う事もせず、ただじっと安息して待つことだ。私達にはこれ
が難しい。肉は必ず自分で動こうとする。動く方が安心できて、楽
なのだ。目に見えない神を、ただじっと待ち望む事は難しい。あな
たにも、なすべ事をし、そして「神を待て」と言っておられるだろ
うか。
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全てが神の摂理の内を歩んでいるとルツ記から学べる。私たちに対
する神のご愛と最善は必ず備えられているとわかっているのに、な
ぜ動きまわるのだろう。今するべき事が悟れるよう祈り、神を時を