2017年02月08日(水)

「牛がいなければ飼葉おけはきれいだ。しかし牛の力によって収穫は多くなる」箴言14:4 



牛や馬を使って、農業をしていた頃は、牛や馬を飼育しなければな
らない。牛舎や馬小屋は日々汚れる。常に掃除し、えさをやり、糞
を片付けなければならない。毎日、毎日、骨の折れる作業だ。重労
働であり、手がかかる。しかし、牛や馬は、農作物の収穫のために
は、どうしても必要不可欠だ。それによって収穫ができる。

しばしば余りの大変さに、牛さえいなければと思う。きれいなまま
だ。飼葉おけを汚したくなければ、牛や馬はいないほうが良い。し
かし、「牛の力によって収穫は多くなる」。多くの収穫を得るため
には、牛や馬は重要な存在だ。人の手だけでは、収穫に限りがある。

同様に、私たちは、何かを成し遂げようとするなら、犠牲が必要と
される。手間ひまかかり、面倒で、煩雑なこともあり、様々な関わ
りが出て来る。まさつが起き、問題も起きてくる。しかし、牛がい
なければ、何の手間も、面倒なこともないが、収穫は全く期待でき
ない。そのように、私たちも喜びや感動や成長がない。

人生、ひたすら問題の無い事、安穏無事だけを願うなら、飼葉おけ
はきれいなままだが、収穫を得ることはない。喜びを味わう事もな
い。今、何かすべき事が示されているか。骨が折れ、手間がかかる
だろうか。あるいは、対人関係の関わりだろうか。困難があるかも
知れないが、しかし、豊かな収穫が備えられている。実を結んで行
く。目の前の、御心に従おう。従って良かったと必ず思う。
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平穏で乱されることの無い計画のなかでは傷つくことも無い代わり
に喜びもまた少ないのではないか。主に示されたことは一見、犠牲
を伴うように思えても、ひるまず従おう。思いをはるかに越えた祝
福も共に来る。