2017年10月11日(水) 「偽りのくちびるは主に忌みきらわれる。真実を行なう者は主に喜ばれる」箴言12:22
「偽りのくちびるは主に忌みきらわれる。真実を行なう者は主に喜ばれる」箴言12:22
なぜ人は嘘をついてしまうのだろう。まず虚栄心から来る。自分 をよく見せようとの見栄のためだ。人に自分をよく見せたい。良 い人に、能力があるように見られたい。評価されたいし、認めら れ、人からの賞賛が欲しい。その欲望は、本当の自分を隠して、 本来の自分より良く見せる。 アナニヤとサッピラは、バルナバが畑を売って、代金を献げた時 に、皆の賞賛を受けるのを見た。その賞賛が欲しかった彼らは、 持ち物を売った代金の部分を持って来て、あたかも全部献げた振 りをした。しかしそれは偽りであった。ペテロは、アナニヤに、 サタンに心を奪われ、聖霊を欺いたと罪を指摘した。 後で現れたサッピラも同じように偽り、二人共息が絶えた。自ら を信仰深く見せようとした偽りであり、欺きであった。嘘はサタ ンから来る。サタンこそが偽りの父だ。信仰生活に嘘が入ると、 信仰が破綻する。彼らは一部ですと献げれば良かったし、悔い改 める事ができた。 又、真実を言うと都合が悪い時に嘘をつく。サウル王は、アマレ クを打ち、すべてのものを聖絶せよとの命令を受けた。が、最も 良いものを惜しみ、値打ちの無いものだけを聖絶した。それをサ ムエルに問い詰められた時に、民がそのようにしたと、嘘をつき、 民のせいにした。自分を守るためだった。 嘘をつくと、嘘の上塗りをして行く事になり、何重にも罪を犯 す。そして隠れた事は必ずあらわにされる。「良く見せたい者で す」「保身に走る者です」と主の御前に真実でいよう。主が変え て行って下さる。 --------- 真実な神の前に嘘をつく必要はなく、虚栄によって自分自身が欺 かれないよう、自分の姿を直視できるよう、いつも弱い自分を素 直に差し出していたい。自分の足りなさを祈ることこそ優先だ。