2020年06月10日(水)

「手で水をなめた三百人で、わたしはあなたがたを救い、ミデヤン人をあなたの手に渡す」士師記7:7




主はミデヤン人との戦いにギデオンを召し出され、戦いに際し導き
を与えられた。「民は多すぎる」と言われ、「恐れおののく者は皆
、帰るように」と。多過ぎる理由は「自分の手で自分を救った」と
言い、主に向かって誇るといけないからと。民が戦いに勝利した時
に、自分たちの力だと思い、主を讃え、主に栄光を帰するのでなく
、自分たちの栄光にしてしまわないように。

そして恐れおののくなら戦えない。その恐れ、怯え、不安、不信仰
は一人にとどまらず、伝染し、民全体の士気に影響を与える。主が
戦われるとの信仰がぐらつき、なし崩しになってしまう。この結果、
イスラエル軍32,000人の内、22,000人が帰って行った。結局、10,0
00人が残った。これに対しミデヤンの陣は135,000だ。

しかし驚くべき事に、まだ多過ぎると。水のある所で試された。犬
のように舌で水をなめる者と、ひざをついて、口に手を当ててなめ
る者を分けるようにと。すると後者は300人であった。ひたすら喉の
渇きを潤す事のみか、水を飲む時にも、とっさの動きが取れるよう
警戒し備えているかの違いだ。この300人で陣営に攻め下れと。

135,000人対300人の戦いだ。主はミデヤンの陣営を手に渡して下さ
ったと。その通りに300人で勝利した。多い事が良いと思うが、主に
とって数は問題ではない。少数であろうと、主にすがり、主につき
従う者を通して、勝利を与え、主の栄光を現される。
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問題に直面すると、主が共に戦ってくださると頭でわかっていても
頼りになるものは何にでもすがりたいという恐れがある。戦いは、
主だけに信頼することこそが勝利、最大の力だ。