2021年07月11日(日)

「私は言った。私は自分の道に気をつけよう。私が舌で罪を犯さな いために。私の口に口輪をはめておこう」詩編39:1



この詩編記者は、病にあり、大変な苦しみの中で「なぜですか、な
ぜこんな目に会うのか」との不満が、うっ積していた。しかし、舌
で罪を犯してはいけないと、口に口輪をはめたと。だが、我慢して
黙していると、ストレスがますます高じて内攻し、まさに爆発しそ
うだった。

それを彼は人にではなく、主にぶつけた。心の中の本音を吐き出し、
気持ちをことごとく主に告げた。人は幻のように歩き回り、人生は、
はかなく虚しいと。心の内をことごとく、主に向かって吐き出した
時に、信仰が帰って来たのだ。この虚しい人生で、望みをかけられ
るのは何かと、「今、私は何を待ち望みましょう」と見上げた時に、
主を見い出した。

「私の望み、それはあなたです」と。そして、本音を主に何もかも
告げた後に、「私は黙し、口を開きません」と言った。言葉は同じ、
「口を開かない」だが、意味が全く違う。最初は口輪をはめ、押し
黙り、非常なストレスに陥ったが、その後は、「あなたがそうなさ
った」と、主がそうされたので、口を閉ざした。すべてに主の計画
がある事を認め、目の前の事態に主を認めて、それを受け入れた。
そしてすべてを主に委ねたのだ。

その時、我慢のうっ屈状態でなく、平安に支配された。心が平安に
満ちる。私達も、苦しみの中で、本音をことごとく主に告げて、祈
ろう。それをして初めて、主のご計画を認め、受け入れる事が出来
る。そして状況とは関係なく、心に主からの平安を経験して行く。

・・・・・・・・・・・・
受け入れられないような事態が起きた時、まず主に心の思いを、気
持ちを、感情を告げて祈ろう。祈って行く時に、心が落ちついて来
て、主にはご計画があると信じる事ができるようにされる。そして
心が平安にされる。