2021年08月11日(水)

「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰が、あなたを直したのです」ルカ17:19 


当時、らい病は隔離されて、汚れた病気と扱われていた。人々に接
近禁止で、「私は汚れた者です」と自分で言わなくてはならなかっ
た。非常に辛い境遇であった。苦しい身体的病の上に、更に社会生
活も閉ざされ、精神的な苦痛も受けていた。10人のらい病人が、主
のもとへ来たのは、必死な思いであったろう。

声を張り上げて「どうぞ、あわれんで下さい」と叫んだ。主はあわ
れみ、彼らを癒された。すると10人の内、1人だけ主のもとへ戻り、
あとの9人は去ったままで、帰って来なかった。病気が完治し、社
会に復帰できて、自由に社会生活が送れる。生けるしかばねのよう
であった彼らから見れば、何と夢のような事だろう。

9人は、何と驚くべき幸運、ラッキー、万々歳と、世の中へ帰って
しまった。彼らにとっては、飛び切りのラッキーであり、全く偶然
の出来事であった。そこに神は存在しない。感謝するために戻った
1人は、神への感謝と賛美と喜びで一杯だった。そこに神を認め、
神を崇めたのだった。

彼だけに、全く新しい信仰の人生が始まった。「あなたの信仰が、
あなたを直した」と。彼は主に出会い、主の愛を知り、その主の愛
の中を生きて行く人生が始まった。何が肝要なのだろう。病気が治
る事だろうか。確かに病気が治る事は嬉しい。しかし、また病気に
なる。

更に素晴らしい人生がある。「世の終わりまでいつもあなたと共に
いる」と、愛なる方との共なる人生へと招かれている。いつも救い
があり、苦しみも喜びの中も、どんな時も、愛して下さっている主
と共に、生きて行けるとは何と喜びだろう。
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心がいつも主の愛に満たされているなら、たとえ困難に出会っても
そこに最善を見出す事ができる。結果がラッキーでも主を認められ
ないなら本当に空しい。主に出会えて、主と歩めることに感謝だ。