2022年07月10日(日)

「・・それからこの女は帰って食事をした。彼女の顔は、もはや以前 のようではなかった」Tサムエル1:18



当時、イスラエルは士師の時代で、霊的には、暗黒状態であった。
人々は主の目に悪を行ない、主を無視して、めいめい自分が正しい
と見える事を行ない、つまり自分勝手に歩んでいた。主は、その暗
闇時代に、霊的指導者を起こそうとされた。そのために協力者が必
要であり、主はハンナを見い出し、見込まれた。

「主がハンナの胎を閉じておられた」とあり、そのため胎を閉じ、
ハンナの祈りを引き出そうとされた。ハンナは不妊の辛さ、ペニン
ナによるいじめ、周囲の偏見による苦しみ、ハンナは募る辛さと苦
しさに主に向かい、心を注ぎ出し、涙ながらに一心に祈った。

その祈りの中で「男の子をさずけて下さいますなら、その子の一生
を主におささげします」との決意へと導かれた。そしてその祈りは
答えられ、祈りによりサムエルが産み出された。ハンナの祈りが用
いられた。その時、泣いて食事もできなかったハンナが、祈り終え
た時、顔が変わり、すっかり平安になり、帰宅して食事ができた。

激しく泣き、苦しみ、悩みと憂いのいただちの、もう以前の顔では
なかった。平安になり、心はすっきりしていた。私たちも祈りによ
って、しばしば経験する。苦しい状況で、主に心を注ぎ出して祈る
時、状況は変わらずとも、まず自分の内側が変えられる。御父に自
分を委ねると、状況はそのままなのだが、心が落ち着き、平安が与
えられる。

私たちも、もし今、閉じられた状況にあるなら、それは主が祈りに
よって、開きたいと思っておられるのかも知れない。どうであれ、
ハンナのように、主に向かい、心を打ち明け切に祈ろう。主は祈り
に答えて下さる。

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ハンナは、心の切なる願いと共に、心にある苦しみ、悲しみ、辛さ
嘆き、怒り、いら立ち、痛み、何もかもを吐き出し、感情を主にぶ
つけ、募る思いをすべて主に持って行った。そして御言葉を与えら
れて、別人のように晴れやかな顔に変わった。主に持って行こう。